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ホームロングノーズの解剖です (食事前には見ないで下さいね)

 ロングノーズの解剖

 以前「スーパーロングノーズエレファント」のインボイスで入荷した個体群のうち、入荷直後に死亡した個体がいましたので解剖してみました。。。
 これまでにカンピロ系の外見上の雌雄差についての情報がなかったため、取り合えず本個体がオスなのかメスなのかを調べるのを目的として解剖を行いましたが、意外なデータが取れましたのでご報告いたします。




個体の外見
 
 「スーパーロング」のインボイスで来た個体とはいえ、吻はあまり長くなく、体高も低めな個体です。
 体長: 13.3cm
 全長: 14.5cm
 体高: 2.8cm


個体の外見(中央部の拡大)
 
 背ビレ及び尻ビレ部分の拡大写真です。ペトロけファルス属などでは尻ビレ基底部の形状で雌雄判別ができるのですがカンピロ系はいま一つ分りませんね。。
 背鰭条数: 25
 尻鰭条数: 29


個体の外見(頭部の拡大)
 
 頭部の拡大写真です。
 皮弁長: 0.6cm
 眼径長: 0.5cm(黒眼の幅は0.3cm)
 目~吻部距離: 2.5cm
 尾柄部~尾ビレ間の距離: 2.3cm
 胸鰭条数: 8


個体の外見(腹部の拡大)
 
 腹部の拡大写真です。
 腹鰭条数: 6


個体の外見(ウロコの拡大)
 
 ウロコの拡大写真。
 サイズは0.1cm程度。




いよいよカットです。


カット時の写真(その1)
 
 腹部は柔らかいため、背部からカットです。
 白身です。

カット時の写真(その2)
 
 さらにカットしていきます。
 背骨が見え始めました。

カット時の写真(その3)
 
 さらにカットすると浮き袋が見えてきました。




 更にカットしていくと浮き袋の下部に何と!!
 何と!!

 黄色い所が・・・!卵巣がありました~!!ウォォ~!!(夜中に一人店内で叫んでいました。。。)




卵巣(その1)
 

 卵が見えてます!この個体のサイズは全長14.5cmですので、このサイズで既に繁殖が可能ということになります。。。


卵巣(その2:全体写真)
 

 卵巣はこの位置です。前の全身写真を見ると確かに膨らんでいるように見えます。
 ちなみにこの個体の入荷日は10月1日。カンピロの繁殖が通年でなければ秋が繁殖シーズンということかも?→→→秋であれば腹部のふくらみで雌雄判別が可能!?

卵巣(その3:卵巣拡大)
 

 良く見ると卵がはみ出てます!!

卵巣(その4:卵巣サイズ)
 

 ここで測定です。卵巣のサイズは約3cmです。
 卵巣の前方にあるのは肝臓らしき臓器です。




 ここまで来たら、とことんやります!
 ということで臓器を調べた結果です。


臓器(その1:肝臓)
 

 肝臓らしき臓器です。大きいです。


臓器(その2:心臓)
 

 心臓はどこ?カットし続けると胸鰭の付け根内側あたりに心臓らしき臓器発見です!
 とても小さいです。




 ここまで来ると、食べた餌はどこを通るのかな?という疑問が出てきました。。。
 ということで次は消化器官について調べていきました。


臓器(その3:食道)
 

 口から入った餌はどこへ行くのか?調べていくと心臓の上部に空洞が!
 食道です!(たぶん)。ここまで食道ですね。。。長い!


 ※胃がない魚(無胃魚)としてはコイ科が有名ですが、モルミルス科が無胃魚なのかどうかは資料がないため、断定できていません。。。胃がない魚の特徴としては、消化しやすい動物性の餌を食べることと、食物を貯えられないため終日食べ続けることですので、モルミルスも無胃魚の可能性が大きいですね。この辺も調べてみます。



 更に調べたのですが続きは後日アップします。(整理するのがけっこう時間がかかってます。。。)


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