クリオネ　（シーエンジェル）

和名：　ハダカカメガイ
学名：　Clione　limacina
分布：　北太平洋、北極海など
最大：　3ｃｍ程度　（アラスカ産は7-10cm）

■特徴-------------------------------------
ギリシャ神話の海の女神の名前に由来しているとされ、クリオネ科クリオネ亜科クリオネ属に属します。クリオネ科は世界に8種程いるとのことです。

体は透明で、中央部のオレンジ色の部分は内臓。頭部の赤い所は口の中の触手です。また、頭部にある2本の突起物は触角で、触角の間に口があります。
目はありません。肛門は体中央のオレンジ色をした体側部分にあります。
クリオネは巻き貝の仲間に分類されるように幼体の頃は貝殻を持っています。
天使の羽の様なものは貝の足が変化した物で「翼足（よくそく）」と呼ばれます。

◇繁殖について
２匹で胸の部分を合わせて交尾を行いますが、クリオネは雌雄同体ですので、オス・メスの区別はありません。産卵数は約1,000〜2,000個と言われ、約1年で成体になるようです。

◇エサについて
大好物は、「リマキナ（ミジンウキマイマイ）」と呼ばれる巻き貝の仲間です。
頭部から「バッカルコーン」と呼ばれる６本の触手がでてきて捕食します。（かなりグロい食べ方です。。。）
食べなくても数年生きた個体もいるという話や、一生の内に「ミジンウキマイマイ」を１匹食べれば大丈夫という話など、諸説ありますが詳細は不明です。

◇飼育方法について
当店では、週に一回半分から１／３の水換えをお薦めしております。
交換水は、もちろん海水なのですが人工海水だとあまり良い結果は得られていないようですので、天然海水、特に海洋深層水で交換してあげてください。
※交換する場合は、事前に冷蔵庫で冷やしたものを使用してください！
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